コンピューターの歴史を簡単に説明
さて、パソコンを学ぶにあたって、やはり様々な恩恵があります。
それらに敬意を払うために、そして、この読者の皆様が、パソコンを扱う上で、一度は簡単なパソコン史を読んで頂きたいために、コンピューターの歴史をちょっと記載いたします。
何かの役に立てば幸いです。
いろいろな説があるので、これが必ずしも正しい歴史ではないかもしれません。
コンピューターは、数学や文字の歴史の恩恵もあり、そこまで辿ると、紀元前3500年くらいにまでなってしまうそうです。
ですので、ここでは、少し省きます。
以下はすべて、ウィキペディアからの引用です。
紀元前2000年頃 古代バビロニアで手動式デジタル計算器であるアバカスが(“そろばん”は中国起源説もある)発明される(古代ギリシアでは紀元前300年頃に伝わって来たとされており、日本では西暦1400年頃の室町時代に明から伝わって来たといわれる)。
この辺りから、少し計算器的なものが出てきているようです。
1889年 ハーマン・ホレリスがパンチカード方式の自動集計機を実現。
そして、ここで、パンチカード方式の登場です。
かの有名なマイクロソフトのビル・ゲイツさんも、当初は、パンチカードで作成していたようです。
1943年 ローレンツSZ42暗号機によるドイツ軍の暗号を解読するため、イギリスでColossusが発明される。
1945年 ジョン・フォン・ノイマンがプログラム内蔵方式を提唱。
そして、ずっと飛ばしますが、戦争での活用となり、ここから大きく発展していきます。
暗号や、弾道計算などに用いたそうです。
特に注目は、ジョン・フォン・ノイマンという方が、ノイマン式のコンピューターを作りました。
その間にも、真空管の発明、トランジスタの発明が大きく関わって発展してゆきます。
そして、当初は、電卓の大きなもので、計算機で発展していきます。
1969年 インターネットの母体となるARPANETが運用開始。UNIXオペレーティングシステムの開発が始まる。
この「UNIXオペレーティングシステム」が後のOS(オペレーティングシステム)の原型となり、WindowsやMacの発展に影響を及ぼします。
※細かく言うと、WindowsやMacは後に記載しますが、UNIX系統のOSではないようです。しかし、OSの仕組みや考え方、理念的なものは、UNIXが出発点と考えて良いでしょう。
※実は、UNIXを模倣した、Linuxというオペレーティングシステムも発展してゆきます。ここでは触れませんが、Linuxカーネル開発の中心人物:リーナス・トーバルズ、MINIXの作者:アンドリュー・タネンバウムの功績は多大なるものです。現在のスマートフォンにも利用されています。
この時代くらいまでは、CUI(キャラクターインターフェイス)つまり、黒い画面に、文字数字だけのコマンドを入力して動作させるものでした。今の時代は、写真やマウスポインタで目で直感的に見ながら操作出来るGUI(グラフィカルインターフェース)ではありませんでした。
そしていよいよ、
1973年 米ゼロックスのパロアルト研究所において、チャック・サッカーが Altoを製作。アラン・ケイらはこれを用い、オブジェクト指向に基づく汎用のGUIデスクトップ環境である暫定Dynabook環境を構築。
ここが重要ですが、アラン・ケイさんを中心に現在のマウス操作による、グラフィカルな操作が可能ないわゆるパソコン(パーソナルコンピューター)の原型が出来ました。この功績は非常に大きなものでしたが、この時、何故か米ゼロックスのパロアルト研究所では、その価値に気づいていなかったようで、商品開発をあまりしなかったそうです。
それは、「コンピューターは、いわゆるコンピューターマニア的な、非常に知識の優れた一部の人が使うものであり、一般人が扱えるものとして考えていなかった」そうです。
1974年4月
インテルが8ビットのマイクロプロセッサi8080を発表。
ゲイリー・キルドールが8ビットCPU(8080)用のディスクオペレーティングシステム、CP/Mを開発。
ゲイリー・キルドールさんのCP/Mというディスクオペレーティングシステムが、またまた大きな功績です。
後に、CP/Mをモデルに開発されたシアトル・コンピュータ・プロダクツの86-DOS(のちに"QDOS"と改名)を作成。これをマイクロソフトが購入して改良したのが、MS-DOSとなり、WindowsのOSとして発展していきます。
1975年
4月、ビル・ゲイツがマイクロソフトを設立。同年9月にi8080用のBASICインタプリタ発売。
米MITS社が、世界初の一般消費者向けマイクロコンピュータAltair 8800を発売。主に組み立てキットとして販売された。
このAltair(アルテア)8800は非常に売れたそうです。それでも、一部の機械好きなマニアの間だけですが、この機器が、パソコンの発展をさらに加速しました。
そして、ビル・ゲイツさんが、マイクロソフトを設立しました。
先ほど、CP/Mをモデルに開発されたシアトル・コンピュータ・プロダクツの86-DOSをマイクロソフトが購入した経緯は、以下の通りです。
当時、IBMが、パソコン

この頃、マイクロプロセッサの分野では、i8080というものが出来たことにより、一般の人にも手が届く安価なコンピューターになってきました。しかし、ソフト面、いわゆるOSが作れなかったようです。
そこで、当時、非常に売れていた、CP/MのOSを搭載しようと交渉したものの、決裂となりました。
IBMは、別のソフト会社として急成長していたマイクロソフトにオファーをしました。しかし、その時マイクロソフトは、BASIC言語やゲームなどで優秀なソフトを多数販売はしていたものの、OSは作っていない状態でした。
IBMの会社から、何とか頼まれ、しかも、納期が数ヶ月しかない状況で、仕方なく、CP/Mとほぼ変わらない、シアトル・コンピュータ・プロダクツのティム・パターソンさんが4ヶ月で開発した86-DOSを購入して改良し、IBM PC DOSというOSとなりました。ソフトの問題を解決し、用意ができました。
そして、ハード面とソフト面が揃った状態で、IBMはパソコン

※後に、マイクロソフトは、IBM PC DOSをMS-DOSとして、独自に販売網を広げてゆきます。
1977年
アップルコンピュータ、パーソナルコンピュータApple IIを発売。
Apple IIの登場です。
前に記載した、 アラン・ケイらによる、Altoというコンピューターをほぼ模倣して作成されました。マウスとキーボード、モニタ画面があり、今のパソコンと見た目は変わりないものが出来ました。
Apple IIの功績は、「ソフトウェア」を一般家庭に普及させたことです。表計算ソフトなども普及させました。また、ソフトを一般人もしくは、小規模企業でも開発出来る環境を作り、それにより、ぞくぞくとソフトが開発されました。
マイクロソフトも、BASICインタプリタを普及させることで、ソフト開発を安易に出来るようにし、フリーソフトなども広く普及させた功績が大きいでしょう。
※ちょっと歴史が前後してしまいましたが、先ほど、IBMとマイクロソフトでパソコン


1979年
NECがPC-8001を発売。
ビジコープ、VisiCalcを発売。世界初の表計算ソフトであり、Apple IIのキラーアプリケーションとなる。
1984年
アップルコンピュータがMacintoshを発売。
1985年
マイクロソフトが最初のWindows製品であるWindows1.0を発売。
1992年
マイクロソフトが、Windows 3.1を販売
1993年
ウェブブラウザ・NCSA Mosaic公開。World Wide Webの普及が始まる。
ここで、いよいよインターネットの普及が始まります。
1995年 マイクロソフトがWindows 95を発売。
この辺りから、マイクロソフト社と、アップルコンピュータ社のいわば二極的なシェア争奪合戦が始まりました。そして、一般家電量販店に普及し、一般の消費者の目にとまるものとなりました。
とまあ、駆け足で、少し偏りがありますが、Windows95の登場までを見てきました。
※少し偏りがありますね(^^;) でも、私のブログなのでごかんべんを。
本当は、日本のPC事情も入れたかったです。富士通や、NECのPC8001、シャープのX1パソコンなどは、幼い頃に扱った経験があり、非常に楽しかったです。それはまたの機会にしたいと思います。
スマートフォンは別にして、現状パソコンは、WindowsのPCがやはり多いため、Windowsが家庭用のPCに広く普及した功績が大きいですね。そのため、最後はWindows95に辿りつくような歴史の流れを掲載しました。
WindowsPCは、キーボード操作、マウス操作、デスクトップ画面、そしてOfficeソフトの操作性などを、世界的な標準にしてしまいました。
パソコン教室も全部がWindowsPCと言って良いでしょう。
ただ、他のOSを扱った方であればわかると思いますが、Windowsの操作性が全てではありません。
最近のスマートフォンは、それまでのマウスの操作を無くしてしまいましたね。なので、未来のPCはどのようになるのか、今後も楽しみです。
さて、この後の歴史は、皆様もよくご存知ですが、スマートフォンの発展が大きくなり、デスクトップ型のコンピューターは大きな変動が無いと言ってよいでしょう。
なんでもそうですが、何かが発展するとき、誰が最初に始めたか、などを検証するのは難しく、お互いに同時期に影響し合って、そして発展していくのでしょう。
そして、パソコン

興味があったら、みなさま独自にコンピューターの歴史を調べてみてくださいね。